縄文時代中期勝坂式 原遺跡出土



縄文時代中期加曾利E式 出山遺跡出土



縄文時代中期曽利式 市立第五中学校遺跡出土

 縄文土器の文様は、「方言」のようなもの、あるいは同じ集団であることを示すための集団表象とも考えられています。もしも同一集団であることを示すために同じ文様をつけるのであれば、土器文様は集団を直接表象する。と考えることができるはずです。
 しかし、異なるタイプの土器が同じ集落で同時期に使われることは、それほど珍しいことではなかったようです。出自や系統を意識しつつも、排他的でない当時の集団のコミュニケーションのあり方を、縄文土器の文様は示しているのかもしれません。