池坊(いけのぼう) 板橋聡風

 4,900年前の古代人が使用していた土器に今までの花器に無い何とも言えない素朴な色合い、模様、形に縄文人の感性の凄さ心の豊かさを感じ縄文時代に思いを巡らせながら蔓性で周囲の木に巻きつき生命力、繁殖力が強く日本の各地山野でみられる蔓梅疑の流動する線と花をいきいきと表現しました。現代人が時空を超えて使わせて頂けて良い経験でした。
花材・・・蔓梅疑(つるうめもどき)、金魚草、
スプレーカーネーション
ほか

加曽利E1式期(曽利系)土器(約4,900年前)市立第五中学校遺跡SI-42住居跡出土

 勝坂式土器の立体装飾の志向は、勝坂式の終わり頃から加曽利E式のはじめ頃に最大限に過熱します。またこの時期には、各地の影響を互いに強く受けながら土器が作られ、一時的にのみ成立する文様や装飾をもつ土器が作られています。本例もそのような特殊な土器です。