玄室 (げんしつ) 遺体を安置する部屋。出山横穴墓群8号墓では、平面形はふっくらとした胴張りを持ち、一面に川原石が敷かれ、石列や天井のくびれによって前室と後室に区分される複室構造になっています。 多摩川流域の古墳の横穴式石室には、胴張りや複室構造を有するものがあり、8号墓はそれらの影響を受けていると考えられます。 また、天井は上からの土圧に最も強い形態であるアーチ形に構築され、耐久力と美しさとを備えています。