
横穴墓はどのように造られたのでしょうか。無計画な掘り作業では、精緻なアーチ形天井や玄室床面の胴張りを造ることはできないでしょう。少なくとも、設計(測量)〜掘削〜調整といった作業過程をたどっていると考えられます。ここでは出山横穴墓群8号墓を例に、横穴墓の設計と築造手順を復元してみました。
1 出山横穴墓群8号墓の設計

出山横穴墓群8号墓に25cmの格子を当てはめると、概ね合致しています。25cmという長さは、多摩川流域における7世紀後半頃の(古墳の)横穴式石室の築造で使用された単位長であると考えられています。8号墓も同様に、25cmの単位で設計されたのではないでしょうか。